人気ブログランキング | 話題のタグを見る
金木犀のある庭で


金木犀のある庭で_e0041500_16122154.jpg

何時の間に咲いたのだろうか?
ベランダ越しに、薄ぼんやりとみえるオレンジ色の花らしきもの。
目を凝らして「まだ蕾かしらん?」と観察してみるも、僅か2メートル先の輪郭がはっきりしない。
極度の近視のくせに裸眼族・・・、眼鏡は専ら捜し物の時と車の運転時のみ・・という親方の目には、オレンジ色の塊が濃い緑の葉陰にぼんやりと見えるだけ(苦笑)


干しかけの洗濯物を放置して、庭に出る。
まだかすかにしか感じないその薫りから推測すると3分咲きくらいかしら?

のぞき込んで愕然とする・・・

ま・・・満開やん・・・・(絶句)


毎年、あの郷愁をそそる甘美な薫りを誰よりも早くキャッチできた自慢の鼻のはずなのだが
今年は、その気配すら感じ取ることができなかったというのは、親方的には一大事。

原因は分かっている。





ずばり、心の余裕がないということ。

もう、災難としか言いようのない町内会の茶番に巻き込まれ、その尻ぬぐいに奔走する日々。
親方が生きてきた中で一番のワカランチンな人種たちと格闘し、怒り、ぐっと飲み込み、
説得し、水の泡となり、また振り出しに戻る・・・。
彼らの想像を絶する非常識ぶりに、我が堪忍袋の緒はようやっと糸一本を残して繋がっているだけの状態だというのに、今夜もきっと電話は鳴りやまないだろう。

ああ、はやく心穏やかな日々を取り戻したい。

金木犀のある庭で、親方は途方に暮れる。
むしり取ったオレンジの小さな花を半分やけくそで鼻に押し当て、深く呼吸をしてみたが、潰れた花汁の独特の青臭さが勝っていて、ただ溜息ばかりが出るのだった。
金木犀のある庭で_e0041500_1612413.jpg


あん・・・
別に悩んでいるわけではないんですよ~~~(笑)
あまりにも馬鹿馬鹿しすぎて、開いた口がふさがらないという感じですね・・(遠い目)
by 4seasons-kurumi | 2007-10-08 17:53 | 季節の話
<< おしゃれでかわいい 消しゴムは... 読書の時間 >>