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前略。父の庭にて。

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実家の庭木の剪定をする。
梅雨の晴れ間、午前中の風が心地よい父の庭にて。

豆ツゲ、ツツジ、サツキなど、ひたすら丸く丸く!
最近は、生け垣用の電動バリカンというものがあるので、あっと言う間に終わるのだが、
実家の生け垣は、高低差がかなりあり、足場の不安定な脚立に登っての作業なので、これがケッコウ腰にくる。
重さ約3キロの機械をブンブン振り回したあと、仕上げはやはり、バカボンのパパも愛用の、あの大きな刈り込み鋏で。

いろんな角度から刈り残しがないかを確かめ、元来の凝り性で、より丸く、より美しく・・・などとやっていたら、あっと言う間に3時間。
肉体労働の後の麦茶が美味いっ!!



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昨年も同じ頃に生け垣の剪定をしている。
まだ、父の葬儀を終えたばかりで、それぞれが日常を取り戻せず、泣いてばかりいた梅雨の晴れ間のある午前中
電動バリカンなるものを父が倒れる前の年に購入していた…というので、早速使ってみることにする。
母、姉、親方のど素人3人組がほっかむりをして箱書きの説明を読み上げながら、まずは試運転。
ウィィーーーーンッとケタタマシイ音を響かせながら、鉄の櫛みたいな刃が上下に振動し、生け垣の表面をなぞると、面白いようにスパスパ小枝が切れて飛んでいく。
「ほぉぉーーっ」
一同感嘆。

すでに刈り込み鋏で殆どの剪定を終えていたため、このマシンの切れ味を味わえるのもあと数カ所。
コレは楽勝!とばかりに、2個目のツツジに取りかかった矢先だった。
刈り込んだ小枝をはらおうと、無意識に手を伸ばした瞬間

「うっ・・・・やっちまった!!」

こともあろうに、バリカンの刃が左手人差し指に接触。
大量の流血
もしかして、指先がとんだかも・・・・
とっさに負傷した人差し指を右手全体で握り圧迫。
自分の指がどんな状態になっているのか確かめることが出来ぬママ、血だらけの服で近所の外科へ駆け込んだ。
痛い、それにして尋常じゃない痛さ。
ドクターが傷口を確認するために、握った右手を離して・・というのだが、あまりにもギュッと握りすぎて、指の色が変わってるし(笑)

7針縫う。
二日ほど、痛みで眠れず。
指先っちゅうのは、神経が集中しているので、怪我すると痛いんだそうな。
おまけに、親方の傷は、カッターでスパッと言ったわけではなく、複雑にダメージを受けていたため、神経が戻るかどうかもワカラン・・・という。

結局10日間、消毒に通い無事抜糸。
なんと、自分で傷口を確認できたのは、この抜糸の時だったというのだから、気が小さい(笑)
心配されていた指のしびれは、つい最近まで感じていたけど、1年たった今はほとんど気にならなくなった。
なんせ、リハビリがハンパないですから…。

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by 4seasons-kurumi | 2010-06-23 18:40 | 親方
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