銀貨草ルナリア合田草
初めて見たときは植物であるとは思わなかった。
貝細工の何か。
あるいは、紙でできたモビールのようなもの。
いや、その名前が判明した今だって、これが地面から生えてピンクの愛らしい花を咲かせていたなどとはにわかには信じがたい。
よく観察すると半透明の部分が「さや」であることがわかる。
カシャカシャと蝋引の薄紙を張ったような不思議な形状の白い物体は、花材を仕入れに出向いた産直の片隅に視線を避けるように置かれていた。
正月飾りにいいなと思った。
何であるか店の人に聞いたがわからず、しかし好奇心を抑えきれず数束を購入。
「半透明、さや、植物、白、ドライフラワー」
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一発Hit!
フランス原産のナズナ科の花
ルナリア
合田さんという人が日本に持ち込んだことから
日本名を合田草
その形状から、またの名を銀貨草という。