この世の中で垂れ目の子猫ほどカワイイものが存在するだろうか? サクタロウ5歳 代々の青猫がそうであるように、彼の目は憂いを帯びた悲しい色をしている。 そして、代々の青猫がそうであるように、「憂鬱」と「一羽のピヨ」と「白くて小さい花」だけが 彼の友達であった。 ************************************************* ある日の朝小さい青猫は「ピヨ」といつもの散歩に出かけた。 毎朝7時 青猫は白い小さい花に飲ませる水を汲むため、ピヨは乾いた羽根をぬらすため 10分ほど歩いた先の小さな小川に出かける。 ピヨはひとりで歩けない。 蜜柑色のお散歩紐を引いてやるのは 青猫の大事な役目。 ごとん、ごとん、ごとん ごとん、ごとん、ごとん 小川へと続く道は ここから上り坂になる。 青猫の小さな足できっかり174歩登ればそこからは下り。 あとちょっとの辛抱だ。 ごとん、ごとん、ごとん ごとん、ごとん、ごとん ごとん、ごとん、ごとん ごとっ!! あと33歩という時になって 急にピヨがもう歩けないと言い出した。 足が痛くてもう一歩だって歩けない・・と言う。 青猫も一緒に困って 泣きそうになる。 そして、二人でこのピンチをどう切り抜ければいいか一生懸命話し合った。 あまりに真剣に話し合った証拠には、もうお日様は真上に! 二人は顔を見合わせて言った。 「お昼ゴハンを食べに家に帰ろう!!!!」笑 青猫はピヨを抱っこして141歩坂を下り、 我ながら良いアイデアだなぁ♪ と悦に入りながら家へ帰ってゴハンを食べた。 え?白い花の水はどうしたのかって? もちろん 「ごめんね・・♪」って悲しい目を精一杯悲しく潤ませて謝ったんだそうな・・滝汗 なんて青猫らしい!! *************************************************
by 4seasons-kurumi
| 2007-03-31 00:59
| 猫劇場*人形
|
メモ帳
カテゴリ
全体
蔵書票部交換会 アリス部 巾着部 猫劇場*人形 消しゴムはんこ& 蔵書票 人形/羊毛フェルト 豆本 リース hand made 古いもの 雑貨 花/28日の薔薇 子供の頃 親方 家族 季節の話 美味しい! お出かけ 真面目な話 わんこ にゃんこ 編み編み shopのお知らせ LINKS 作家 ピックアップブロガー 以前の記事
2016年 12月 2016年 11月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 02月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 01月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2009年 01月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||